第45号(2014年3月) 3,000円

巻頭言

社会福祉史研究と国際比較・国際交流の課題
・・・永岡 正己

投稿論文

社会事業史研究におけるオーラル・ヒストリーの活用可能性―英国でのアーカイヴズ利用に関する事例をもとに―
・・・板倉 孝枝

『社会事業』にみる「もう一つの本質論争」―社会事業の本質はどのように議論されたのか―
・・・野口 友紀子

草創期における家庭養護婦派遣事業と家庭養護婦―担い手の背景と実践的課題の検証を中心に―
・・・中嶌 洋

史資料紹介

「社会事業施設最低基準要綱案」(厚生省社会局、1949.1)と最低基準設定協議会関係資料
・・・寺脇 隆夫

書評

小笠原慶彰著『林市蔵の研究―方面委員制度との関わりを中心に―』
・・・元村 智明

宮城洋一郎著『宗教と福祉の歴史研究―古代・中世と近代史』
・・・清水 海隆

松本園子著『証言・戦後改革期の保育運動―民主保育連盟の時代―』
・・・田澤 薫

連載・アーカイブ紹介

⑥神戸市文書館・・・蜂谷 俊隆
⑦旭出学園三木安正記念文庫・・・野口 武悟

委員会報告

社会福祉歴史教育に関する委員会(第5次)報告・・・社会福祉歴史教育委員会

第44号(2013年9月) 3,000円

巻頭言

吉田社会事業史学における仏教への視点
・・・長谷川 匡俊

特集論文 東アジア社会福祉の歴史的展開 ―それぞれの戦後と社会福祉のあり方―

東アジア社会福祉の歴史的展開 ―それぞれの戦後と社会福祉のあり方―
・・・大友 昌子・金子 光一

植民地・占領期支配から見た日本社会福祉の歴史的経験
・・・永岡 正己

外勢の朝鮮進出とセツルメント事業の胎動―和光教園と泰和女子館を中心に
・・・尹 靖水

毛沢東時代の遺産―伝統的な家族・地域の解体と福祉の形成―
・・・沈 潔

「応用問題」としての東アジア社会福祉―比較研究からのアプローチ―
・・・埋橋 孝文

東アジア型福祉国家の変容と福祉専門職が担う役割
・・・西崎 緑

投稿論文

厚生事業への合流および断種(優生思想)の受容の一局面―戦時期竹内愛二のケースワーク論―
・・・本多 創史

名古屋セツルメント活動についての史的考察―星崎診療所の活動を中心に―
・・・浅井 純二

軽費老人ホームの歴史的考察
・・・西川 淑子

書評

佐々木光郎著『昭和戦前期の少年教護実践史』上・下巻
・・・長沼 友兄

室田保夫著『近代日本の光と影―慈善・博愛・社会事業をよむ』
・・・細井 勇

筑波大学附属聴覚特別支援学校編『復刻「口なしの花」「殿坂の友」―東京聾唖学校同窓会誌』
・・・佐々木 順二

シリーズ・私の研究史

第1回/私の研究史断想・・・田代 国次郎

連載・アーカイブ紹介

④香川県立文書館/⑤滋賀県県政史料室・・・蜂谷 俊隆

第43号(2013年3月) 3,000円

巻頭言

社会福祉の歴史研究について
・・・室田 保夫

投稿論文

なぜ方面委員は”Female Professional”として成立しなかったのか―大阪府の「方面婦人保護委員」創設案の史料と通して―
・・・今井 小の実

20世紀初頭イギリスの教育福祉サービスに関する研究―1906年から1914年児童保護委員会を中心に―
・・・内山 由理

アメリカ合衆国におけるユダヤ慈善
・・・田中 利光

熊谷鉄太郎と盲人福祉―盲人文化運動を中心に―
・・・森田 昭二

社会福祉事業本質論争の諸相―社会福祉理論史上の再評価として―
・・・野口 友紀子

調査報告

視覚に障害のある人のための社会福祉事業基礎調査―設立時期および各事業の開始時期を中心とするアンケート調査を通じて―
・・・小西 律子

書評

長谷川匡俊著『念仏者の福祉思想と実践―近世から現代にいたる浄土宗僧の系譜―』
・・・宮城 洋一郎

監修・編集 滝乃川学園/津曲裕次『知的障害者教育・福祉の歩み 滝乃川学園百二十年史』
・・・高野 聡子

追悼:一番ヶ瀬康子先生

・・・宇都 榮子・大友 昌子・小笠原 祐次・加登田 惠子・津曲 裕次・永岡 正己・古川 孝順

インタビュー

先輩からの助言(第12回) 窪田暁子先生
・・・聞き取り:宇都榮子・遠藤久江・石川到覚・新田さやか

連載・アーカイブ紹介

②淑徳大学アーカイブズ
・・・野口 武悟
③石井記念友愛社別館石井十次資料館
・・・元村 智明

第42号(2012年9月) 3,000円

巻頭言

学会創設40周年を迎えるにあたって本誌編集について思う
・・・宇都 榮子

記念講演

社会福祉の歴史と思想 ―私の歩みをふりかえって―
・・・阿部 志郎

特集論文

社会福祉史の到達点と展望
理論史研究 ―社会福祉原論の歴史的社会的分析の到達点と課題
・・・岩崎 晋也

政策(制度)史研究 ―『社会事業史研究』の論稿を中心に
・・・寺脇 隆夫

実践史研究 ―研究の歩みを通して―
・・・杉山 博昭

海外史研究の到達点と展望 ―研究の視点と枠組みを中心に―
・・・金子 光一

共通論題「社会福祉史研究の到達点と展望」を終えて
・・・土井 洋一

投稿論文

江口英一の貧困概念の社会階層論からの展開 ―労働と生活の相互規定性について―
・・・川上 昌子

戦後日本の高齢者の「孤独な死」問題の変遷と特徴
・・・中嶌 洋

第30回社会事業史文献賞

文献賞を受賞して・感謝と反省―『生活保護は最低生活をどう構想したか/保護基準と実施要領の歴史分析』
・・・岩永 理恵

社会事業史文献賞受賞に寄せて ―『原胤昭の研究/生涯と事業』について
・・・片岡 優子

連載・アーカイブ紹介①

同志社大学図書館 ―「生江文庫」と「人文科学研究所」史資料
・・・室田 保夫

第41号(2012年3月) 3,000円

巻頭言

社会福祉史研究における災害救済史研究の役割を考える
・・・菊池 義昭

投稿論文

全日本方面委員連盟副会長・林市蔵の思想と行動 ―救護法施行から戦時下までの方面委員制度との関連を中心に―
・・・小笠原 慶彰

優生学と社会事業 ―第一次大戦後の海野幸徳の転身を中心に―
・・・横山 尊

ドクター・バーナードホームの児童救済事業 ―年次報告書を通してみた事業内容―
・・・高松 誠

史資料紹介

関東大震災に関する史資料2点 ―<罹災者「バラック」生活実情調査>と<大正大地震/震災記>―
・・・寺脇 隆夫

書評

片岡優子著『原胤昭の研究―生涯と事業』
・・・長沼 友兄
加藤博史著『共生原論―死の質、罪の赦し、可傷性からの問い』
・・・木原 活信
姜克實著『近代日本の社会事業思想―国家の「公益」と宗教の「愛」』
・・・細井 勇

インタビュー

先輩からの助言(第十一回)高島 進先生
・・・聞き手:永岡正己・笛木俊一・木戸利秋・伊藤文人

委員会報告

社会福祉歴史教育に関する委員会(第4次)報告書 ―社会福祉の歴史教育の現状と課題―
・・・歴史教育委員会

第40号(2011年9月) 3,000円

巻頭言

社会事業史学会の事務局を引き受けて
・・・西崎 緑

特集論文 地域社会福祉史の可能性と展望

地域社会福祉史研究の意義と課題-第39回大会テーマの趣旨-
・・・杉山 博昭

社会福祉史研究と沖縄
・・・石井 洗二

地域社会における生活支援の現代的展開-石川県下の共同性と組織化をめぐって-
・・・元村 智明

東北研究からみえてきたもの-「東北セツルメント」および「東北更新会」を通して-
・・・松本 郁代

なにわのふくしを拓いた人たち-大大阪の形成と社会事業-
・・・小笠原 慶彰

第29回社会事業史文献賞

審査結果と審査状況について―二井仁美著『留岡幸助と家庭学校/近代日本感化教育史序説』に授賞
・・・文献賞審査委員会

社会事業史文献賞受賞に寄せて―『留岡幸助と家庭学校/近代日本感化教育史序説』に至る四半世紀
・・・二井 仁美

書評

生活歴調査をベースに社会保障の抑制政策・格差問題を衝く―山田知子著『大都市高齢者層の貧困・生活問題の創出家庭/社会的周縁化の位相』―
・・・野口 典子

インタビュー

先輩からの助言(第十回)池田 敬正先生
・・・聞き手 池本美和子・大友昌子・小池桂・水上妙子・元村智明・山本啓太郎