2018/03/20 社会事業史学会理事および監事選挙の結果について

社会事業史学会理事および監事選挙の結果を以下にお知らせいたします。

>選挙結果はこちら

問い合わせ先

〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20 東洋大学社会学部金子光一研究室気付
社会事業史学会選挙管理委員会 金子光一・藤森雄介・橋本理子
TEL:03-3945-7504 FAX:03-3945-7626
mail: k-kaneko[at]toyo.jp ([at]を@にして送信してください)

No.53 March, 2018  (¥3,000+tax)

【Preface】
Multicultural Coexistence and Social Work・・・Tomoaki Motomura

【Special Feature of This Issue】Multicultural Coexistence and Social Work
A Biographical Study of Shinrokuro Hozumi, who worked in the Governor’s Office in Korea between 1914 and 1941 ・・・ Shuzo Ono

Public Assistance and aliens ・・・ Hideto Iketani

Zainichi Koreans in Japan in the Placement of the Relief Works for Unemployed Workers after the WWⅡ–Focusing on the Early 1950s– ・・・ Hiroyuki Sugimoto

Coverage of the goverment — administered pension system for the Residents in the Colonies of Imperial Japan — ・・・ Yuki Nakao

【Article】
Child Welfare in Berlin in the early 20th Century — Focusing on the practices of “Deutsche Zentrale für Jugendfürsorge” — ・・・Kaoru Sugihara

Consideration on the structural grasp of life problems of children of Urabe Hiroshi during the World War Ⅱ and before World War Ⅱ(1925-1945) ・・・ Yusei Yoshimoto

Foster Care Reform in the Process of Creating the New Foster Care System after the WWⅡ — Focusing on the case of building Akita Foster Care Association — ・・・ Yukako Tanaka

【Report of Survey】

Actural State of Archiving of Historical Material s at Special Schools — Survey for Blind Schools and Deaf Schools — ・・・ Takenori Noguchi

【Book Reviews】
Miki Otsuka

【Introduction of Archives】
Katsumasa Hirata, Toshitaka Hachiya

【Report of Committee】
【Book Guide】
Hiroshi Kato, Takenori Noguchi

第53号(2018年3月) 3,000円

巻頭言

多文化共生と社会事業
・・・元村 智明

特集 多文化共生と社会事業

穂積真六郎をめぐって
・・・小野 修三
生活保護と外国人
・・・池谷 秀登
戦後失業対策事業・失対労働者における在日朝鮮人
・・・杉本 弘幸
帝国日本が統治した地域および住民への政府管掌年金の適用
・・・中尾 友紀

投稿論文

20世紀初頭ベルリンにおける児童保護の実際-「ドイツ児童保護センター」の取り組みを中心に-
・・・杉原 薫
戦前・戦中期(1925-1945)の浦辺史の子ども生活問題の構造的把握についての考察
・・・義基 祐正
戦後里親制度草創期における里親養育の変容-秋田県里親会連合会の発足と活動に注目して-
・・・田中 友佳子

調査報告

特別支援学校における記録・史資料等のアーカイビングの実態-盲学校・ろう学校を対象とした全国悉皆調査と事例調査を通して-
・・・野口 武悟

書評

本間律子著『盲人の職業的自立への歩み-岩橋武夫を中心に-』
・・・大塚 美紀

アーカイブ紹介

後藤静香記念館
・・・平田 勝政
鳥取県立公文書館
・・・蜂谷 俊隆

歴史教育委員会

第7次社会福祉歴史教育委員会報告書-常設委員会としての次期委員会へのバトンとして-
・・・社会福祉歴史教育委員会

文献紹介

細井勇、小笠原慶彰、今井小の実、蜂谷俊隆編
『福祉にとっての歴史、歴史にとっての福祉』
・・・加藤 博史
『高瀬真卿日記一~六』
・・・野口 武悟

国際交流プレシンポジウム「東アジア諸国における災害福祉の歴史」の開催について(再掲)←終了しました

*日時 2017年11月18日(土)13時30分~17時00分
*場所 日本女子大学目白キャンパス百年館104教室
*シンポジスト

周秋光氏(中国湖南師範大学)
金範洙氏(韓国社会福祉歴史学会)
菊池義昭氏(日本東日本国際大学)

*趣旨説明

「東アジア諸国における災害福祉の歴史」シンポジウムに向けて

日本は自然災害の多い国です。2011年3月に発生した東日本大震災は、1000年に1度という規模で東北地方を襲い、甚大な地震・津波被害とともに福島原発が壊滅し、原子力発電の危険性を改めて世界に示す人的災害となりました。すなわち、「天災」が同時に「人災」を引き起こすことを、われわれは目の当たりにしました。
こうした過酷な経験を通して、日本では「災害福祉」「災害ソーシャルワーク」という領域の研究が立ち上がり、注目を集めています。近代以降の日本の社会福祉の歴史をふりかえりましても、災害にともなう孤児の発生や家屋の喪失さらには戦争などの大規模災害は、社会福祉実践や社会福祉政策を惹起する大きな要因でもあったことが明らかです。
災害には地震、台風、火山噴火などの自然災害と、労働災害、交通災害、船舶事故、原発事故、そしてその極限に動乱や戦争による人的災害の2つがあります。自然災害にしぼって見てみますと、「人間の安全保障」の視点から研究を行っている国連大学環境・人間の安全保障研究所『世界リスク報告書2016年版』が次のように報告しています。2016年度の自然災害発生数ランキングは、世界171カ国の中で1位 インド(17件)、2位 アメリカ合衆国(16件)、3位 インドネシア(13件)、4位 中国(10件)、5位 日本・パキスタン(9件)となっており、アジア地域における発生数が高いことがわかります。なかでも日本の自然災害は国土面積からみても発生割合が高いといえましょう。一方、自然災害が引き起こす被害状況は社会的なインフラ整備や対策レベルによって大きく異なってくること、また都市部と郡部の相違、階層差、年齢差、障害の有無や身体の虚弱度などによって、被害の度合いに較差が生じることが、今日、明らかとなっています。
こうした「災害福祉」を歴史的に検証し、災害発生時の支援や対策のあり方、行政や民間の役割、非組織の近隣関係や、人々の連携のあり方、また国際支援など、被害発生要因の究明も含めて、東アジアスケールで歴史的な検証を行い、「災害福祉」の価値や考え方を共有し、今後も発生するであろう災害に知恵を出し合い、最小限の被害にとどめる方法について議論を深めていくことが、本シンポジウムの趣旨であります。
このシンポジウムを契機として、東アジア、さらにはアジアから世界へと「災害福祉」研究の重要性を発信していくことができればと願っています。

2017年11月18日
社会事業史学会会長 大友 昌子

>詳細情報はこちら

*お問い合わせ先
社会事業史学会国際交流委員会 西崎緑
nisizaki[at]hmn.shimane-u.ac.jp [at]を@に置き換えてください

電話 0852-32-9053

国際交流プレシンポジウムが開催されました

2017年11月18日(土)に、国際交流プレシンポジウムが開催されました。参加者数は、41名(会員16名、会員以外25名)でした。プログラムは以下の通りです。

2017年11月18日(土)国際交流プレシンポジウム

●時間:13時30分~16時40分
●場所:日本女子大学目白キャンパス百年館104教室
●テーマ:東アジア諸国における災害福祉の歴史

●内容:
第1報告「近代潮州地区の自然災害と民間慈善(1840-1949年)」周秋光氏(中国湖南師範大学)
第2報告「東アジア諸国における災害福祉の歴史―韓国の災害救助福祉を中心に―」金範洙氏(韓国社会福祉歴史学会)
第3報告「日本の災害福祉の歴史とその役割に関する一提案」菊池義昭氏(日本東日本国際大学)

>国際交流委員長による報告書はこちら

韓国社会福祉歴史学会秋季大会に参加しました

2017年8月に韓国社会福祉歴史学会が発足し、その第1回秋期大会がソウル大学において10月28日(土)に開催されました。社会事業史学会からは大友会長のほか理事3人と学会員2人の計6人が参加しました。プログラムは以下の通りです。

2017年10月28日(土)韓国社会福祉歴史学会秋季大会

●場所:ソウル大学 社会科学学術院
●テーマ:英国、米国、日本、韓国の社会福祉歴史研究の動向と課題
●プログラム:
報告
イギリス 社会福祉史の概観(イ・チャンゴン・ハンギョレ新聞)
NASWの倫理綱領の変遷(キム・ソンホ・韓国聖書大学社会福祉学科)
韓国 社会福祉の歴史(イ・バンウォン・韓国社会福祉歴史文化研究所長)
日本 近年日本における社会福祉史研究の動向と研究方法(大友昌子・社会事業史学会会長)(*1)
コメント:
チェ・ウォンギュ(全北大学・韓国社会福祉学会会長)
キム・ドンベ(延世大学)
チョ・ジュンホ(エンジェルズ・ヘブン理事長)
永岡正己(日本福祉大学)「大友昌子社会事業史学会会長の講演を受けて」 (*2)
●参加者:約40名

(*1)>大友会長による講演の原稿はこちら

(*2)>永岡理事による発言の原稿はこちら


また、韓国社会福祉歴史学会秋季大会の前後の日程で、永岡理事および大友会長が講演しました。

2017年10月26日(木)全北大学大学院での講演

●場所:国立全北大学大学院
●時間:16時~17時半
●特講:社会事業史学会の歩みにみる日本の社会福祉史研究の動向(永岡正己)
●参加者:院生、学部生、同大学教員など30~40名

2017年10月29日(日)三育大学大学院での講演

●場所:三育大学大学院
●時間:10時~12時
●テーマ:韓・日 社会福祉歴史の学術研究
●講演:
日本の草創期における社会事業施設設立の先駆者と研究者(大友昌子)
韓国社会事業施設における草創期の先駆者に関する研究 (金範洙)
●参加者:院生5~6名、地元の行政関係者2名、財団法人理事長、元同大学教員など約15名