『仏教史と社会事業史の探求―吉田久一とその時代―』(仮題)への投稿のお願い

吉田久一の遺著となった『日本社会事業思想小史―社会事業の成立と挫折―』の刊行を記念した会合が、2015年12月13日に大巖寺において淑徳大学の長谷川匡俊によって催されました。その会では、吉田久一がどのような研究者であったのかを問い直す発表と議論がありました。またその席で、日本仏教社会福祉学会、社会事業史学会、日本近代仏教史研究会の間で学術交流の機会があるとよいのではないかという話もでました。その後、大友昌子、永岡正己、林淳が集まり、共同でシンポジウムを開催する準備をはじめました。準備が実り、2016年11月12日に第1回シンポジウム「吉田久一の歴史研究を問う―社会福祉史と近代仏教史の立場から―」が淑徳大学で開かれて、分野の壁をこえた交流が始まりました。さらに2018年11月24日には、第2回シンポジウム「吉田久一史学の継承と展開」が同じく淑徳大学で開催され、第1回のシンポジウムの成果をふまえて、吉田の学術をめぐる多彩な議論が展開されました。
二つのシンポジウムをふまえて、その成果を出版という形で世に問うことが話し合われました。吉田は、社会事業史と近代仏教史の双方の分野において、基礎的な資料を収集し、通史を記述し、未開拓の領域を切り開いた先駆的な研究者であったといってよいと思います。その学術的成果を問い直し、再考することは、それぞれの研究分野の歴史を振り返り、その上にたって、研究の未来を展望することにつながると考えています。第1回シンポジウムで登壇した大谷栄一に加わってもらい、出版に向けての計画を進めることにしました。シンポジウムの主催者となった日本仏教社会福祉学会、社会事業史学会、日本近代仏教史研究会の会員を執筆者として、2020年に『仏教史と社会事業史の探求―吉田久一とその時代―』(仮題)をつくり、出版することを計画しております。2020年は吉田の没後15年にあたります。なお、出版は法藏館にお引き受けいただきました。
本著は2回のシンポジウムにご登壇いただいたシンポジスト及びコメンテーターの論考を中心に、これに学会員のみなさまからの投稿論文を加えて構成していくことを編集委員会で決定いたしました。そこで、この論文集への投稿を、会員のみなさまに呼びかけたいと思います。裏面の「投稿についての注意点」を見ていただき、留意していただき、投稿をお願いしたく申し上げます。

編集委員:大谷栄一、大友昌子、永岡正己、長谷川匡俊、林淳

投稿についての注意点

(1)この論文集は、読者にとって読み応えのある質をもち、研究史上意義をもつものにしたいと編者は考えております。個別論文が相互に無関係に、雑然と並んでいるような論文集にはしたくはありません。構成上の体裁と読みやすさを考えて、以下のような2部の構成を考えました。
1、吉田久一の生涯・学問・思想。
2、「時代区分」「理論と歴史」「近代と近代主義」「東アジア」「福祉と実践」「信仰と実践」とい
う6つのキーワードを設けて、キーワードごとに論文を収録。
投稿希望の方は、1部、2部のいずれかを選択して(2部の場合は、さらにキーワードを選択する)、それにあわせて原稿を作成し、投稿してください。

(2)投稿申込みについて。5月末日金曜日までに事務局宛てにメールにて申込みください。選択した部・キーワード、論文のタイトルを書き、400~600字の要旨をPDFファイルで添付してください。「件名」は、「吉田久一論文集」としてください。
5月末日以降、編者から、受取りの返事とタイトルなどについての相談が行く予定です。この相談は、論文間のタイトル・内容の重複を避け、構成を調整するためのものです。
事務局メールアドレス otomo@mx4.nns.ne.jp

(3)投稿された原稿は、編者が厳正に査読いたします。投稿がそのまま掲載を意味するものではありません。場合によっては、修正をお願いすることがあります。また掲載・不掲載については編者が判断いたします。

(4)執筆要項は、後より出版社(法藏館)より郵送されます。

No.55 March,2019  (¥3,000+tax)

【Preface】
Our mission of historical research on social welfare. Hiroshi Kato (6)

【Articles】
A Study of the Official View of Juvenile Protection under the Juvenile Act and the Juvenile
Correction School Act of 1922; Examining the Practices in the Juvenile Training Schools from 1922 to the early 1930s. Kota Takehara (9)
The Relief Activities for Peoples with Blindness in the Nobi Earthquake(1891)
Subaru Nohda, Satoru Takahashi (23)

【Reports of Committee】
Report of the Second Fall Conference of the Korean Academy of Social Welfare History
Midori Nishizaki (38)
Social Work in the U.S. during the Cold War Midori Nishizaki (41)
Overviews and Perspectives on the Historical Researches of Hansen’s Disease
and Their Remaining Problems; including the Aspect of Religious Welfare Thoughts
Kazuhiro Wakura (53)
Our Efforts to Enhance Academic Research Capabilities of the Young Scholars
Minori Utsunomiya (65)

【Book Review】 Ikuyo Matsumoto (76)

【Book Guide】 Hiroshi Kato, Yoichiro Miyagi (81)

第55号(2019年3月) 3,000円

【巻頭言】
社会福祉に関する歴史研究の使命 加藤 博史 (6)

【投稿論文】
1922 年少年法・矯正院法下の少年矯正実務における少年保護観
―1930 年代初頭までの少年院を対象として― 竹原 幸太 (9)
1891(明治24)年濃尾震災における罹災盲人救済活動と岐阜聖公会訓盲院の設立
―森巻耳とA. F. チャペルの取り組みを中心に― 能田 昴   髙橋 智 (23)

【委員会報告】
韓国社会福祉歴史学会第2 回秋季学術大会参加報告 西﨑 緑 (38)
冷戦期のアメリカにおけるソーシャルワ-ク 西﨑 緑 (41)
ハンセン病史研究の動向・視座と検討課題
―ハンセン病宗教福祉思想史研究も含めて― 輪倉 一広 (53)
社会事業史学会における若手研究者支援のための取組み 宇都宮 みのり (65)

【書評】
矢上克己編著 『続 新潟県社会福祉史の基礎的研究』 松本 郁代 (76)

【文献紹介】
河合隆平著『発達保障の道-歴史をつなぐ、社会をつくる』 加藤 博史 (81)
山口幸照著 『真言宗社会福祉の思想と歴史』 宮城 洋一郎 (82)

『社会事業史研究』投稿規程・執筆要項・倫理指針 (83)
社会事業史学会 事務局報告(2018 年度下半期) (88)

『社会事業史学会 国際交流の記録』が発行されました。

第一部 社会事業史学会 国際交流プレシンポジウム
「東アジア諸国における災害福祉の歴史」
日時 2017年11月18日(土)13時30分~16時30分
場所 日本女子大学目白キャンパス百年館104教室

「東アジア諸国における災害福祉の歴史」プレシンポジウムに向けて
社会事業史学会会長    大友 昌子  2
近代潮州地区の自然災害と民間慈善(1840-1949年)
湖南師範大学教授 周 秋光 (中文3 日文6)
東アジア諸国における災害福祉の歴史―韓国の災害救護福祉を中心に―
韓国社会福祉歴史学会会長 金 範洙  17
日本の災害福祉の歴史とその役割に関する一提案
東日本国際大学教授    菊池 義昭 29

第二部 韓国社会福祉歴史学会第1回秋季学術大会
日時 2017年10月28日(土)
場所 ソウル大学社会科学学術院
招待講演
近年日本における社会福祉史研究の動向と研究方法
社会事業史学会会長    大友 昌子 40
コメント
大友昌子社会事業史学会会長の講演を受けて
日本福祉大学名誉教授   永岡 正己 47

第三部 その他の講演
招待講演 テーマ「韓・日 社会福祉歴史の学術研究」
日時:2017年10月29日(日) 場所:三育大学大学院
日本の草創期における社会事業施設設立の先駆者と研究者
社会事業史学会会長    大友 昌子  50

特別講義  日時:2017年10月26日(木) 場所:国立全北大学校大学院
社会事業史学会の歩みにみる日本の社会福祉史研究の動向
日本福祉大学名誉教授   永岡 正己 58

社会事業史学会第47回大会のご案内(第1報)を発送いたしました。

2019年5 月11 日(土)~12日(日)に、北星学園大学において社会事業史学会第47回大会が開催されます。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。

[>第47回大会案内(第1報)はこちら]
https://www.dropbox.com/s/wjtkcv9u8iz3u62/第47回大会 第1報 .pdf?dl=0)

[>第47回大会参加申込票はこちら]

[>第47回大会研究発表申込票はこちら]

[>若手研究者研究交流会について]

社会事業史学会第47回大会のご案内(第1報)を発送いたしました。

2019年5 月11 日(土)~12日(日)に北星学園大学において社会事業史学会第47回大会が開催されます。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。

>第47回大会案内(第1報)はこちら

>第47回大会参加申込票はこちら

>第47回大会研究発表申込票はこちら

>若手研究者研究交流会について

合同シンポジウム「吉田久一史学の継承と展開」が終了いたしました

日本仏教社会福祉学会、社会事業史学会、日本近代仏教史研究会による合同シンポジウムが11月24日に淑徳大学で開催されました。日本仏教史と社会事業史に大きな足跡を残した吉田先生の研究を振り返り、それぞれの領域の枠を超えて活発な議論がなされました。

韓国社会福祉歴史学会秋季学術大会に参加しました。

昨年に引き続き国際交流の一環として、第2回韓国社会福祉歴史学会秋季学術大会に社会事業史学会から大友会長、西﨑国際交流委員長、輪倉会員、宇都宮会員が参加いたしました。日本側の発表内容については、韓国社会福祉歴史学会の全会員が会場向け通訳を務めて下さいましたが、日本側参加者への通訳は、韓国在住の社会事業史学会会員の咸麗珍会員が行って下さいました。

当日のプログラムは以下の通りです。

 日時:2018年10月27日(土)午前9時30分~午後5時10分
 場所:全北大学校 人文社会館 208号室
 テーマ:ハンセン病の歴史
 自由発表1 郷約と地域社会福祉 (尹南植 仁済大学 博士課程)
 全北大学校人文力量強化事業特講
モンゴル社会福祉の発展  (Tsendsuren Tumee モンゴル国立教育大学)
 自由発表2 冷戦期のアメリカにおけるソーシャルワーク (西﨑 緑 島根大学)
 企画主題1 ハンセン人の歴史的経験と個人的記憶(イ セヨン)
 企画主題2 ハンセン病史研究の動向・視座と検討課題 (輪倉一広 福井県立大学)
 企画主題3 韓国ハンセン人に対しての社会福祉課題(全鍾淑 韓国社会福祉歴史学会)
 総合討論  朴宗三(崇実大名誉教授)、大友昌子(社会事業史学会会長)

輪倉会員と西﨑会員の発表原稿は、韓国社会福祉歴史学会の許可を得ていますので、社会事業史研究第55号に掲載予定です。