社会事業史学会主催「秋の研究会」趣旨・企画のご案内

2019年5月の学会総会において承認されました「秋の研究会」(仮称)を開催いたします。
学会理事監事を中心に、フロアのみなさまとともに、研究会を進めます。
多くの会員みな様のご参加を、お待ちしています。
なお、初回でもあり、ご参加の意思を11月30日(土)までに下記のアドレスにお申し込みください。

otomo@mx4.nns.ne.jp

日 時:2019年12月8日(日) 13:00-15:30
場 所:花園大学(場所は決まり次第HPでお知らせします)
テーマ:「社会事業史学会50周年にむけてー今後の学会の役割と歴史研究の魅力を語るー」(仮題)
参加者:およそ理事監事を含めて20~30人くらいを想定
内 容:理事監事に自分の研究活動に立脚して、上記のテーマにつき、ひと言づつ発言していただきます。(ペーパーをご用意いただきます。A4、1枚以上)

そのきっかけとして、杉山博昭先生(ノートルダム清心女子大学)に最初に40分ほどお話しをいただきます。杉山先生は、4月に山口研究の3冊目『近代における社会福祉の展開―山口県での実践の地域性―』(時潮社 2019)を刊行されました。また『福祉が壊れる』 (幻冬舎ルネッサンス新書 2018)という問題意識を世に問うておられます。こうしたお仕事を踏まえて、歴史研究の魅力や課題について語っていただきま

『仏教史と社会事業史の探求―吉田久一とその時代―』(仮題)への投稿のお願い

吉田久一の遺著となった『日本社会事業思想小史―社会事業の成立と挫折―』の刊行を記念した会合が、2015年12月13日に大巖寺において淑徳大学の長谷川匡俊によって催されました。その会では、吉田久一がどのような研究者であったのかを問い直す発表と議論がありました。またその席で、日本仏教社会福祉学会、社会事業史学会、日本近代仏教史研究会の間で学術交流の機会があるとよいのではないかという話もでました。その後、大友昌子、永岡正己、林淳が集まり、共同でシンポジウムを開催する準備をはじめました。準備が実り、2016年11月12日に第1回シンポジウム「吉田久一の歴史研究を問う―社会福祉史と近代仏教史の立場から―」が淑徳大学で開かれて、分野の壁をこえた交流が始まりました。さらに2018年11月24日には、第2回シンポジウム「吉田久一史学の継承と展開」が同じく淑徳大学で開催され、第1回のシンポジウムの成果をふまえて、吉田の学術をめぐる多彩な議論が展開されました。
二つのシンポジウムをふまえて、その成果を出版という形で世に問うことが話し合われました。吉田は、社会事業史と近代仏教史の双方の分野において、基礎的な資料を収集し、通史を記述し、未開拓の領域を切り開いた先駆的な研究者であったといってよいと思います。その学術的成果を問い直し、再考することは、それぞれの研究分野の歴史を振り返り、その上にたって、研究の未来を展望することにつながると考えています。第1回シンポジウムで登壇した大谷栄一に加わってもらい、出版に向けての計画を進めることにしました。シンポジウムの主催者となった日本仏教社会福祉学会、社会事業史学会、日本近代仏教史研究会の会員を執筆者として、2020年に『仏教史と社会事業史の探求―吉田久一とその時代―』(仮題)をつくり、出版することを計画しております。2020年は吉田の没後15年にあたります。なお、出版は法藏館にお引き受けいただきました。
本著は2回のシンポジウムにご登壇いただいたシンポジスト及びコメンテーターの論考を中心に、これに学会員のみなさまからの投稿論文を加えて構成していくことを編集委員会で決定いたしました。そこで、この論文集への投稿を、会員のみなさまに呼びかけたいと思います。裏面の「投稿についての注意点」を見ていただき、留意していただき、投稿をお願いしたく申し上げます。

編集委員:大谷栄一、大友昌子、永岡正己、長谷川匡俊、林淳

投稿についての注意点

(1)この論文集は、読者にとって読み応えのある質をもち、研究史上意義をもつものにしたいと編者は考えております。個別論文が相互に無関係に、雑然と並んでいるような論文集にはしたくはありません。構成上の体裁と読みやすさを考えて、以下のような2部の構成を考えました。
1、吉田久一の生涯・学問・思想。
2、「時代区分」「理論と歴史」「近代と近代主義」「東アジア」「福祉と実践」「信仰と実践」とい
う6つのキーワードを設けて、キーワードごとに論文を収録。
投稿希望の方は、1部、2部のいずれかを選択して(2部の場合は、さらにキーワードを選択する)、それにあわせて原稿を作成し、投稿してください。

(2)投稿申込みについて。5月末日金曜日までに事務局宛てにメールにて申込みください。選択した部・キーワード、論文のタイトルを書き、400~600字の要旨をPDFファイルで添付してください。「件名」は、「吉田久一論文集」としてください。
5月末日以降、編者から、受取りの返事とタイトルなどについての相談が行く予定です。この相談は、論文間のタイトル・内容の重複を避け、構成を調整するためのものです。
事務局メールアドレス otomo@mx4.nns.ne.jp

(3)投稿された原稿は、編者が厳正に査読いたします。投稿がそのまま掲載を意味するものではありません。場合によっては、修正をお願いすることがあります。また掲載・不掲載については編者が判断いたします。

(4)執筆要項は、後より出版社(法藏館)より郵送されます。