シンポジウム「吉田久一の歴史研究を問う―社会福祉史と近代仏教史の立場から―」が開催されました

11月12日(土)13時から17時に、淑徳大学にて、日本仏教社会福祉学会・社会事業史学会・日本近代仏教史研究会共催シンポジウム 「吉田久一の歴史研究を問う―社会福祉史と近代仏教史の立場から―」が開催されました。3つの学会および研究会から約60人の出席があり、吉田史学に関する学際的な議論が活発に繰り広げられました。

その後の懇親会には25人の参加があり、終始和やかな雰囲気の中、吉田久一先生にまつわる思い出、今後の研究課題などが語られました。

(このシンポジウムに関する詳細は◎2016/8/16のお知らせをご参照ください)

規程(新規)に関する意見収集のお願い(←2016/12/31 終了しました)

現在、会員の皆様に、新規規程(「史資料問題委員会規程」「社会福祉歴史教育委員会規程」「国際交流委員会規程」「社会事業史学会理事会規程」)の意見収集をお願いしております。

>詳しくはこちら

なお、2016年9月30日発行の『社会事業史学会ニュースレター(No.27)』で、「問い合わせ受付期間:2016年10月1日(土)~2017年12月31日(土)」とありますが、「2016年10月1日(土)~2016年12月31日(土)」の誤りです。お詫びして訂正させて頂きます。

第50号(2016年9月) 3,000円

【巻頭言】

『社会事業史研究』第50号発刊をむかえて
・・・大友 昌子

【特集】 災害支援における社会福祉実践の歴史的役割

大会基調講演 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の放射能事故―全村避難を強いられる飯館村と住民の日常生活の過去、現在―
・・・千葉 悦子

災害支援における社会福祉実践の歴史的役割
・・・元村 智明・三上 邦彦
明治期の濃尾大震災と東北三県凶作での役割
・・・菊池 義昭
大正期の関東大震災での役割―関東大震災における増上寺バラック事業の展開を中心にー
・・・土井 直子
伊勢湾台風における社会福祉実践の役割
・・・浅井 純二
阪神・淡路大震災における社会福祉実践の役割
・・・古川 隆司
東日本大震災と福島第一原子力発電所事故による被災者への役割―ソーシャル・ワーカーの増員の必要性およびその活躍の期待―
・・・本多 創史

【投稿論文】

19世紀後半のイギリスにおける児童民間入所施設の実態と特質―慈善組織協会発行1897年版『慈善登録と要覧』の分析を通じての考察―
・・・内本 充統
戦時精神医療体制における傷痍軍人武蔵療養所と戦後病院精神医学―診療録に見る患者の実像と生活療法に与えた影響―
・・・後藤 基行・中村 江里・前田 克実
ユダヤ慈善の近代化―改革派ユダヤ教とハンナ・ソロモンの先駆的活動―
・・・田中 利光

【書評】

井原哲人著『「精神薄弱」乳幼児福祉政策の戦後史―権利保障体系の展開と変質―』
・・・河合 隆平
森田昭二著『盲人福祉の歴史―近代日本の先覚者たちの思想と源流―』
・・・加藤 博史
吉田久一著、長谷川匡俊・永岡正己・宇都榮子編『日本社会事業思想小史―社会事業の成立と挫折―』
・・・金子 光一

【シリーズ・私の研究史】

第6回/私の社会福祉史研究のあゆみ
・・・長谷川匡俊

【高島進先生への追悼】

・・・伊藤 文人・大友 信勝・木戸 利秋・宍戸 健夫・永岡 正己

研究例会のお知らせ( ←2016/11/19 終了しました)

日本社会福祉学会中部地域ブロック部会が主催し、本学会も後援する研究例会が名古屋で開催されますのでお知らせいたします。

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日本社会福祉学会中部地域ブロック部会2016年度秋季研究例会

テーマ「高島 進先生から何を学び引き継ぐかー社会福祉研究の課題ー」

日時:2016年11月19日(土)  14時~17時
会場:日本福祉大学 名古屋キャンパス北館8階

シンポジスト:大友 昌子氏・木戸 利秋氏・中田 照子氏
コーディネーター:伊藤 文人氏
指定討論者:河合 克義氏・喜多 一憲氏

 

>詳しくはこちら

シンポジウム開催のお知らせ(←2016/11/12 終了しました)

日本仏教社会福祉学会、社会事業史学会、日本近代仏教史研究会共催シンポジウムを下記の通り開催いたします。参加のお申込みは、メール(shakai-g2015[at]hotmail.com  [at]を@に置き換えてください)もしくはFAX(03-3945-7626)にてお願いいたします。申込期間は2016年8月29日(月)~10月31日(月)です。

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シンポジウム 「吉田久一の歴史研究を問う―社会福祉史と近代仏教史の立場から―」

日時:2016年11月12日(土) 13時~17時(懇親会終了18:30)
会場:淑徳大学 淑水記念館2階多目的室

淑徳大学千葉キャンパス:〒260-8701千葉市中央区大巌寺町200
長谷川仏教文化研究所・淑徳大学アーカイブズ Tel:043‐265‐9770)

プログラム

12:30 受付開始
【13時開会】 司会・大友昌子氏(中京大学)、宮城洋一郎氏(種智院大学)
13:00~13:05 開会挨拶 長谷川 匡俊氏(淑徳大学)
13:05~13:20 趣旨説明 大友 昌子氏(中京大学)
13:20~13:45 報告1   永岡 正己氏(日本福祉大学)
13:45~14:10 報告2   林 淳氏(愛知学院大学)
14:10~14:35 報告3  元村 智明氏(金城大学)
14:35~14:50 休憩
14:50~15:15 報告4   繁田 真爾氏(早稲田大学)
15:15~15:40 報告5   長谷川 匡俊氏(淑徳大学)
15:40~15:45 休憩・質問紙回収
15:45~16:15 コメント1 大谷 栄一氏(佛教大学)
コメント2  清水 海隆氏(立正大学)
コメント3 今井 小の実氏(関西学院大学)
16:15~16:55 全体討論
16:55~17:00 総括・閉会挨拶 宇都 榮子氏(専修大学)

17:00~17:30 アーカイブズ見学
17:30~18:30 懇親会(司会・大友 昌子氏)

・アーカイブズの見学は、シンポジウム開催前からできます(11時開館)。
・懇親会は、シンポジウム会場の隣の部屋で行います。意見交換、交流を行いますので、事前申し込みの上、ぜひご参加ください。

趣旨説明

この度、仏教社会福祉学会、社会事業史学会および近代仏教史研究会は、共同で「シンポジウム 吉田久一の歴史研究を問う―社会福祉史と近代仏教史の立場から―」を企画いたしました。
このシンポジウムの企画は2015年12月13日に千葉市大巌寺において開催された「吉田久一先生遺著刊行の集い」、すなわち、2015年10月に吉田久一先生の最後の遺著『社会事業小史: 社会事業思想の成立と挫折』が勁草書房から刊行されたことを記念してもたれた「集い」を契機としています。この年はまた、吉田先生没後10年という記念の年でもありました。
吉田先生は、周知のように、社会事業史と近代仏教史の2つの領域の研究に生涯を捧げられた特異な研究者でありました。それぞれの領域で金字塔とも言うべき先駆的な業績を打ち出したことによって、2つの領域は学術分野として芽生え、根づくことになりました。このことがもつ意味と可能性を考え、語りあう機会をつくりたいと考えました。
吉田先生の研究期間は、大学に入学された1935年から2005年90歳のご逝去までの70年間におよびます。この期間は、ちょうど第二次世界大戦の戦争体験および敗戦後の民主化と社会福祉が形成、再編される時期に重なります。それは同時に、講座派マルクス主義を中心とした戦後歴史学が、出発し展開していく時期にもあたります。
このシンポジウムでは、吉田先生の歴史研究に、仏教社会福祉学会、社会事業史学会、近代仏教史研究会の3つの学界の研究者が各々の立場から光をあて、その時代的背景とともに、吉田史学が蒔いた研究の学術的成果を検証しつつ、次の2点を焦点として討論を深めたいと存じます。

1.今日の研究者は、吉田史学とのあいだで、どのような対話が可能であるのか。現代の学問状況に照らして、吉田史学から何を学び、どのように吉田史学を評価し、位置づけたらよいのか。
2.社会福祉史と近代仏教史の研究者のあいだで、どのような対話が可能なのか。人文社会科学のどの領域でも専門化と緻密化が進行し、分野をこえた議論がなかなか難しくなっている状況がある。異分野の研究者との対話が、ますます求められつつある。

吉田史学をめぐる2つのタテとヨコの対話が、現在の人文社会科学が置かれている状況を反省し、今後の学術のありかたを示唆することを期待したい。学術上の領域を越えた、はじめての試みに、多くのみなさまがご参集くださり、議論の輪のなかに参加していただくことをお願いするしだいです。
(仏教社会福祉学会・社会事業史学会・近代仏教史研究会共催)

参加申込み

以下のメールアドレスあるいはFAX番号で受付致します

メールアドレス:shakai-g2015[at]hotmail.com  [at]を@に置き換えてください
FAX番号:03-3945-7626

受付期間:2016年8月29日(月)~10月31日(月)

事務局よりお知らせ

会員情報管理システム導入に伴い、会員の皆様にIDとパスワードを発送いたしました。
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