日本学術会議法案に関する会長声明

日本学術会議法案に関する会長声明

 2025年3月7日に内閣府より国会に提出された日本学術会議法案には、日本学術会議の独立性を損ない、学問の自由を担保する日本学術会議の存在意義そのものを危うくする内容が含まれています。
 これに対して、日本学術会議は総会(2025年4月15日開催)において、「日本学術会議法案の修正を求める」決議を行い、声明「次世代につなぐ日本学術会議の継続と発展に向けて~政府による日本学術会議法案の国会提出にあたって」を採択しました。
 日本学術会議・協力学術研究団体の社会事業史学会は、社会福祉の歴史を研究する学会です。過去の歴史的経験からも明らかなように、学問の自由と独立性は、民主的な社会と福祉の発展を支える根幹的原則です。
 社会事業史学会の会長として、日本学術会議が決議した提案および採択した声明に対して支持を表明し、国会において法案の修正を含め、慎重な審議が行われることを強く求めます。

2025年4月23日        
 社会事業史学会 
会長 金子光一

2025 04.23 会長声明(社会事業史学会)

【日本社会福祉系学会連合】日本学術会議社会学委員会 説明会のご案内

日本社会福祉系学会連合 加盟学会各位

 4月14日、15日に、学術会議総会が開催され、今国会に提出される予定である学術会議を特殊法人化する法案について修正を求める決議案が可決されました。同時に、会長発案による声明についての投票もあり、これも可決されました。ここにいたるまでには、学術会議内でも様々な議論がありました。これらについて、社会福祉系学会連合加盟学会のみなさまにも情報共有させていただきたく、以下に説明会を開催いたします。
 各学会の幹部の方々を対象とすることを想定しておりますが、ご出席の有無、どなたがご出席なさるかについては各学会のご判断にお任せいたします。

★日本学術会議社会学委員会
開催時刻:2025年4月20日 10:30 AM 大阪、札幌、東京

このミーティングに事前登録する:
https://zoom.us/meeting/register/ZOcLLGsJQca2xRdZFH1SVg

登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。

[参考リンク]
・「日本学術会議法案の修正について」の決議
https://www.scj.go.jp/ja/head/pdf/20250415.pdf
・声明「次世代につなぐ日本学術会議の継続と発展に向けて~政府による日本学術会議法案の国会提出にあたって」
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-26-s194-s.pdf
・第194回総会配布資料一覧
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo194.html

社会事業史学会第53回大会:案内第1報

第1報PDF:taikai53th

1.テーマ:「東北と福祉実践――地域から研究方法論の具体的展開を考える」
2.日 時:2025年5月10日(土)~11日(日)
3.会 場:弘前学院大学(青森県弘前市稔町13―1)
4.開催方法:対面のみ(オンラインでの当日配信およびオンデマンドでの後日配信はございません。)
5.参加費
 名誉会員:無料
 会員:事前申込:5,000円、大会当日7,000円
 非会員:事前申込:6,000円、大会当日8,000円
 大学院生・学部生(会員・非会員問わず):事前申込:2,000円、大会当日3,000円
 情報交換会:事前申込のみ:3,500円

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中国社会史学会慈善史専門委員会第5回年次大会

2025 01.18 中国社会史学会慈善史専業委員会第5回年次大会通知(第1号)

中国社会史学会慈善史専門委員会第5回年次大会における研究発表登壇者募集について

 本学会と学術協定を結ぶ「中国社会史学会慈善史専門委員会」から、本年10月中旬に開催予定の「中国社会史学会慈善史専門委員会第5回年次大会ならびに『慈善と生命:中国と海外の比較と中国の経験』学術研究会」に関する通知がありました。
 中国社会史学会慈善史専門委員会の年次大会には、毎年数人の本学会会員が、学術協定にもとづいて参加し、研究発表をしています。第5回年次大会においても積極的に参加し、両国の学術交流を推進していただくことを期待しております。
 つきましては、同大会に参加し、研究発表をする人を【2名募集】いたします。関心のある会員は、ファイルをご確認の上、【3月15日までに】国際交流委員長までお問い合わせください。

【この件に関する問い合わせ先】
社会事業史学会国際交流委員長 
西﨑 緑(熊本学園大学) 
md-nishizaki[at]kumagaku.ac.jp([at]を@ にしてください)

社会学系コンソーシアム2024年度(第17回)シンポジウム「〈原爆〉をめぐる記憶と継承」開催のお知らせ

日時:2025年3月8日(土)13:00~16:30

方法:オンライン開催(Zoomウェビナーによるオンライン開催)

   (登録フォームにご記入いただいたアドレスに、後日、ZoomウェビナーのURLを送付)

参加:一般参加可能、参加費無料です。以下のURLにアクセスして必要事項を入力ください。先着1,000名まで参加可能です。こちらの登録フォームに記入いただいたメールアドレスに、後日、参加に必要なZoomウェビナーURLをご案内します。

https://forms.gle/pN54bHQRGEoL4u5C7

 

◇開催趣旨

 2025年は戦後80年である。現在においても、ウクライナ戦争では多くの犠牲が生まれ、イスラエル・ガザでも戦禍が更に深刻化し、世界は混迷の中にある。そして、核兵器が実際に使用される懸念がかつてないほど高まっていると言ってよい。その一方で、今日においては、〈戦争〉をめぐる記憶と継承、とりわけ〈原爆〉の記憶と継承はますます困難となりつつある。

 唯一の〈被爆国〉である日本社会において〈原爆〉や〈被爆〉について語り継ぎ、継承されてきた記憶が、被爆者たちが年を重ねる中で語ることが困難となっており、被爆者の語りを聴くこともさえも制度化・遺産化されざるを得ない状況にある。すでに被爆者たちが語る場さえ失われている事態さえ生じている。こうした中で、戦後日本社会における〈原爆〉の記憶と継承をめぐってこれまでどのようなことが生じてきたのか、現在何が起こっているのか、〈被爆〉の記憶を継承することがいかに困難/可能となっているのか、そもそも〈被爆〉をめぐって継承すべき記憶とはいったい何であるのか、あるいは被爆者による語り以外にも別様に記憶を継承していく実践はありうるのか。本シンポジウムではこうした問いを複眼的に検討したい。このシンポジウムの企画と設計によって、戦後80年を数える2025年にこそ、戦後日本社会における〈原爆〉をめぐる記憶と継承について活発な議論ができればと切に願う。

 

◇プログラム

司会 天田城介(中央大学文学部教授)

開会の挨拶:

白波瀬佐和子(日本学術会議会員、東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授)
浅川達人(日本学術会議連携会員、早稲田大学人間科学学術院教授)

趣旨説明:天田城介(中央大学文学部教授)

第一報告:根本雅也(一橋大学大学院社会学研究科講師)

「なにを継承するのか――「被爆地」における「継承」の力学と原爆被害者の生」(仮題)

第二報告:直野章子(京都大学人文科学研究所教授)

「空から放たれた死――空爆史のなかの原爆」(仮題)

第三報告:深谷直弘(長崎県立大学地域創造学部准教授)

「地域と原爆――長崎での記憶継承の実践と課題」(仮題)

討論者:野上元(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
     朴沙羅(ヘルシンキ大学文学部講師)

総合討論(質疑応答)

閉会の挨拶:有田伸(日本学術会議会員、東京大学社会科学研究所教授)

主催:日本学術会議社会学委員会、社会学系コンソーシアム